デジタルとアナログの違いには複製と伝達方法がある。
デジタルは、数値や指標でデータを表現するため複製が容易。
一方、アナログは、明確な数値や記号があるわけではないため、簡単に複製できない。
また、デジタルデータは、パソコンを使った伝達ができる。
一方、アナログデータの伝達には物理的な移動が必要。
ここでは、デジタルとアナログのデータの取り扱いに対する違いについて解説していく。
(1)複製の可否
デジタルは、データを数値や指標で表しているため複製できる。
コンピュータとデジタルが同義語のように扱われているのも複製のしやすさが原因の1つ。
デジタルデータは、電子化しやすいため、データをPCへ複製できる。
結果的に、デジタルデータを電子データとしてPCで扱うことになるため、デジタルといえばコンピュータになるというわけだ。
一方、アナログデータの複製は基本的にはできない。
アナログ時計や砂時計でわかるように、アナログデータは曖昧な性質を持っている。
明確な数値や記号があるわけではなく、同じものを再現できないため、複製できないというわけだ。
(2)再現性
アナログのものをデジタルで再現することは難しい。
アナログの特徴として「細かなニュアンスを表現できること」がある。
それをデジタルで再現するのは簡単ではない。
例えば、絵画であれば、カメラで撮影し画像データとして再現することは可能。
しかし、油絵やアクリル絵の凹凸による筆跡や影によるニュアンスを画像で再現することはできない。
レコードの音響効果やノイズもCDでは再現できないであろう。
逆にデジタルのものをアナログで再現するのも困難だ。
デジタルは、断続的な情報であるため、それをアナログにするには情報が足りない。
デジタルとアナログでは、お互いを再現することが難しいということだ。
(3)伝達の方法
デジタルデータの主な伝達方法はコンピュータ。
日常的に使用されているコンピュータであるパソコンやスマートフォンは、2進法を使ってデジタルデータを電子化できる。
パソコンやインターネットを使用して伝達するのが、デジタルデータの主な伝達方法である。
メールやチャットは、デジタルの伝達方法の代表例といえるだろう。
アナログデータの伝達は物理的な方法である。
物そのものを移動させることがアナログデータの伝達といえる。
郵便や宅配便はアナログの伝達方法の代表例といえるだろう。